子猫用フードから成猫用への切り替え|時期と進め方をメーカー公表情報で確認する
子猫用のフードが残り少なくなってきて、そろそろ成猫用に替えるのだろうか、と考えます。調べると「1歳」という数字がよく出てきますが、その線がどこから来ているかは商品によって違います。ここでは掲載している商品の対象年齢と、各メーカーが公式に案内している切り替えの進め方を、公表されている内容だけで整理します。

切り替えの時期は、いま与えている商品の対象年齢から決まる
先に決まるのは猫の月齢ではなく、いま与えている商品が何歳までを対象としているかです。総合栄養食には適応する成長段階が表示されていて、その範囲の中にいるあいだは、メーカーはその商品を主食として案内しています。範囲の上限を過ぎた猫に主食として使い続ける前提は、メーカー側にありません。
そのため、まずパッケージか公式ページで対象年齢の上限を確認します。上限が数値で書かれている商品と、書かれていない商品があるので、次の2つの節で掲載商品の実際の書き方を並べます。
掲載している子猫用フードは、いつまでを対象としているか
Nekopitta が掲載している子猫用フードは4点です。4点とも対象の上限が数値で示されていて、いずれも12ヵ月・1歳のところに線があります。ネスレ日本の3点は「離乳期から1歳(12ヶ月)までの子ねこ、妊娠・授乳期の母猫に。」という同じ表記です。
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| 商品(メーカー) | 対象年齢(公式表記) | 形態 |
|---|---|---|
| キトン(ドライ)(ロイヤルカナン) | 生後12ヵ月齢まで。公式の成長プログラムでは生後4〜12ヵ月齢が対象 | ドライ |
| 1歳までの子ねこ用/妊娠・授乳期の母猫用 チキン(ネスレ日本) | 「離乳期から1歳(12ヶ月)まで」 | ドライ |
| 1歳までの子ねこ用/妊娠・授乳期の母猫用 サーモン&ツナ(ネスレ日本) | 「離乳期から1歳(12ヶ月)まで」 | ドライ |
| パウチ 1歳までの子ねこ用 チキン グレービー仕立て(ネスレ日本) | 「離乳期から1歳(12ヶ月)まで」 | ウェット(パウチ) |
キトン(ドライ) は上限だけでなく下限もあり、公式の成長プログラムでは生後4ヵ月齢からが対象です。生後4ヵ月齢より前の時期は別の商品が対象になりますが、その商品は Nekopitta では掲載していません。
1歳までの子ねこ用/妊娠・授乳期の母猫用 チキン は、メーカーが「1歳を過ぎたら、成猫を対象とした商品に切り替える必要があります」と読める形で対象を区切っています。同じメーカーの成猫用が「1歳以上」なので、上限と下限がそのままつながります。
成猫用フードの下限は、書かれている商品と書かれていない商品がある
切り替え先になる成猫用フードの側は、書き方が分かれます。下限と上限の両方を数値で示している商品、下限だけを示している商品、年齢の数値を置かずに「成猫用」とだけ示している商品があります。掲載している成猫用フードから、書き方が分かれる4点を並べます。
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| 商品(メーカー) | 対象年齢(商品ページの公式表記) |
|---|---|
| サイエンス・ダイエット アダルト 1〜6歳 成猫用 チキン(ヒルズ) | 「1歳〜6歳の成猫」。下限と上限の両方を数値で示している |
| 美味を求める成猫用 1歳以上 チキン(ネスレ日本) | 商品名に「1歳以上」。区分は「総合栄養食(成猫用)」、給与対象は「成猫(1-7歳程度)」 |
| ナチュラル チョイス 室内猫用 アダルト チキン(ニュートロ) | 年齢の数値は商品ページにない。「成猫用」とだけ示されている |
| ヘアボール ケア(成猫用 ドライ)(ロイヤルカナン) | 年齢の数値は商品ページにない。「成猫用」とだけ示されている |
下限をいちばんはっきり示しているのは サイエンス・ダイエット アダルト 1〜6歳 成猫用 チキン で、1歳から6歳までと両端が数値で書かれています。一方 ナチュラル チョイス 室内猫用 アダルト チキン の商品ページには年齢の数値がなく、この商品だけを見ても切り替えの線は読み取れません。
切り替えの時期そのものに触れているメーカー
商品の対象年齢とは別に、「いつ切り替えるか」を文章で案内しているメーカーがあります。今回確認した範囲では2社でした。
- ロイヤルカナン: 切り替えの解説ページで「ほとんどの子猫は、12ヵ月頃に成猫用キャットフードを食べ始めます。」と案内しています。あわせて「メインクーンは例外で、完全に成長するまでに通常15ヵ月かかります。」と、品種による例外も挙げています
- ニュートロ: 公式通販のよくある質問で「猫は犬に比べ、種による体重の差は少ないため、基本的には12ヶ月で成猫になると考えて良いでしょう。ただし、成長速度には個体差もありますので、愛猫の体重や変化を見て、切り替えの時期を調整してください。」と案内しています
2社とも12ヵ月を挙げていますが、2社とも一律ではないと付け加えています。ロイヤルカナンは品種を、ニュートロは成長速度の個体差を理由にしています。ネスレ日本(ピュリナ ワン)とヒルズの公式ページでは、子猫用から成猫用へ切り替える時期そのものについての記載を確認できませんでした。ピュリナ ワンの場合は、商品の対象が「離乳期から1歳(12ヶ月)まで」と示されているところから読むことになります。
進め方は各社そろっている。日数の書き方はそろっていない
時期とは対照的に、進め方については書き方がよく揃っています。今回確認した4社は、いずれも新しいフードを混ぜて少しずつ増やす形を案内していました。
- ロイヤルカナン: 「子猫用から成猫用フードに切り替えるときは、お腹を下したり、吐いたりしないようにゆっくり進めてください。」
- ネスレ日本(ピュリナ ワン): 「食事の切り替えをスムーズに行い、お腹への負担を軽減するためにも、7〜10日程度かけて切り替えてあげましょう。現在の食事を毎日少しずつ減らし、『ピュリナ ワン』の量を少しずつ増やしてください。」
- ニュートロ: 「急にフードを変更すると、軟便になったり、吐いたりすることもあります。」としたうえで、「少しずつ増やすように混ぜながら、7〜10日間くらいかけて、徐々に切り替えることをお勧めします。」
- ヒルズ: 「徐々に今までの食事を減らしながら新しい食事を増やし」「7日ほどかけて徐々に行ってください」
そろっていないのは日数の書き方です。メーカーどうしで違うだけでなく、同じメーカーの中でも商品ページと解説ページで表記が違うことがあります。まとめずにそのまま並べます。
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| 出どころ | 公式表記 |
|---|---|
| ロイヤルカナン 切り替えの解説ページ | 7日間(消化器系の問題があれば10日間へ延長) |
| ロイヤルカナン 子猫のフードのよくある質問 | 「1週間ほど」 |
| ネスレ日本(ピュリナ ワン)商品ページ | 「7〜10日程度」 |
| ネスレ日本(ピュリナ ワン)ブランドページ | 「1週間程度」 |
| ニュートロ 公式通販のよくある質問 | 「1週間位」と「7〜10日間くらい」が同じ回答の中にある |
| ヒルズ 商品ページ | 「7日ほど」 |
| ヒルズ キャットフードの切り替え方 | 「1週間以上」(好き嫌いが多い猫は「10日間またはそれ以上」) |
Nekopitta ではこれをひとつの数字にまとめていません。まとめると、どのメーカーの案内なのかが読者から見えなくなるためです。ここから読み取れるのは「おおむね1週間前後を目安にしているメーカーが多い」ところまでで、「7日」がキャットフード全体の共通基準というわけではありません。いま使っているフードと、これから使うフードのメーカーの案内を、それぞれ確認するのが確実です。
日ごとの割合を公表しているのは1社だけだった
「少しずつ混ぜる」と言われても、1日目に何割を混ぜるのかが分からないと進めにくい部分です。ところが、日ごとの割合まで公表しているメーカーは、今回確認した範囲では1社だけでした。
ロイヤルカナンは、子猫用から成猫用への切り替え専用のタイムラインとして、次の割合を公式ページに示しています。ほかの3社は日数だけを案内していて、日ごとの割合は示していません。
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| 日 | 子猫用フード | 成猫用フード |
|---|---|---|
| 1日目と2日目 | 75% | 25% |
| 3日目と4日目 | 50% | 50% |
| 5日目と6日目 | 25% | 75% |
| 7日目 | 0% | 100% |
ロイヤルカナン以外のフードで、割合の目安が欲しい場合は、いま使っている商品と切り替え先の商品の公式ページを確認することになります。たとえば 美味を求める成猫用 1歳以上 チキン のように、商品ページに切り替えの案内が載っている商品もあります。Nekopitta の側で、公表されていない割合を補うことはしません。
日数は締め切りではない
予定した日数で終わらなかったことを、失敗として扱う必要はありません。期間を延ばす案内は、メーカー自身が公表しています。
- 嘔吐や下痢が出たとき
- ロイヤルカナンは「嘔吐や下痢などの消化器系の問題に気づいた場合は、移行期間を7日間から10日間に延長しましょう。」と案内しています。
- 食べたがらないとき
- ヒルズは「好き嫌いが多い猫の場合は、切り替え期間が10日間またはそれ以上かかる可能性があります」と案内しています。ロイヤルカナンは、子猫用と成猫用を75対25にした期間を長くする、ウェットフードを混ぜる、といった方法を挙げています。
- 成長の進み方に差があるとき
- ニュートロは「成長速度には個体差もありますので、愛猫の体重や変化を見て、切り替えの時期を調整してください。」と案内しています。時期そのものを後ろへずらす案内です。
延ばす方向の案内は複数のメーカーが出していますが、逆に「早く終わらせてよい」という案内は確認できませんでした。急ぐ理由がない限り、猫の様子を見ながら進める形になります。
給与量は、新しい商品の表で取り直す
子猫用と成猫用では、1日の給与量の目安が別々に決められています。子猫用は月齢ごと、成猫用は体重ごとに示されていることが多く、表の作りそのものが違います。切り替えたあとは、新しい商品の給与量表で確認し直すことになります。
ただし、切り替えによって1日の量がどれだけ変わるかを数値で示しているメーカーは、今回確認した範囲ではありませんでした。公式ページに書かれているのは、量を守ることと、カロリーが過剰にならないようにすることまでです。
- ロイヤルカナン: 「1日の適切な分量を守って与えましょう」「1日の適切な分量を超えないよう注意しましょう」
- ヒルズ: 「ペットに与えすぎないよう注意し、体重や健康状態に合った適量を守りましょう」「1日のカロリー摂取量を超えないよう」「獣医師が最適な給与量を提案してくれます」
Nekopitta では、切り替えで量がどう変わるかの数値を出しません。メーカーが公表していないためです。新しい商品のパッケージと公式の給与量の案内から始めて、体重の推移を見ながら調整していく形になります。
切り替え先の候補を絞りたいとき
切り替え先を探す段階では、成猫用かどうかだけで決まるわけではありません。体重や体型、暮らし方も同時に効いてきます。そうした条件をまとめて整理したい場合は、猫用品診断も使えます。診断で「成猫(1〜6歳ごろ)」と答えると、メーカーがその成長段階を対象として案内している商品が候補として出ます。
成猫用のフードを1品ずつ表示で確かめていきたいときは、成猫のキャットフード選びで確認したいことで、比較の起点になる1品の決め方を扱っています。切り替えが終わったあとに読む記事です。


