猫砂の飛び散り対策|飛び散りにくいトイレ構造を公表情報で比較
猫砂がトイレの周りに散らばると、掃除の回数が増えます。トイレを替えれば解決するとは限りませんが、メーカーが「飛び散り」について書いている商品はあり、その構造は公表情報から比べられます。ここでは掲載しているトイレのうち、メーカーが飛び散りに言及している商品と、その書き方の違いを整理します。
猫砂はどこから外へ出るのか
猫は用を足したあとに砂をかきます。また、トイレに入るときと出るときに足に砂が付きます。この2つが重なると、砂はトイレの縁を越えたり、猫と一緒に運ばれたりして外へ出ます。ここから先の理由づけ、たとえば「この行動が多い猫は砂が飛びやすい」といった説明は、Nekopitta では行動学的な根拠を確認できていないため書きません。
ただ、出口が2種類あるという整理はできます。トイレの構造で変わるのは前者、つまり縁を越えて出る分です。足に付いて運ばれる分は、トイレ本体よりマットや置き場所の話になります。この記事では両方を分けて扱います。
飛び散り対策で確認したいトイレの構造
縁を越える分を減らす方向で、メーカーが構造として説明している要素はいくつかあります。掲載商品の公表内容から拾うと、次の3つに分かれました。
- 上から入る形にする
- 出入口を上面に置くと、かいた砂が横方向へ出にくくなります。掲載商品では、この形の商品についてメーカーが飛び散りに言及しています。
- カバーに砂返しを付ける
- 縁の内側へ折り返す形の部品です。かいた砂を内側へ戻す役割として、メーカーが説明している商品があります。
- 出入口の設計で防ぐ
- 出入口そのものの形を、砂が外へ出にくい構造にしていると説明している商品があります。開口の位置や向きに関わる部分です。
ここで大事なのは、構造を見て「これは飛び散りにくそう」と推測しないことです。たとえばカバーが付いているだけでは、メーカーが飛び散りについて何も書いていない場合もあります。Nekopitta では、メーカーが飛び散りに言及している商品だけをこの観点で挙げています。
メーカーが「飛び散り」に言及している商品
掲載している猫トイレ5点のうち、メーカーが飛び散りについて書いているのは3点でした。同じ「飛び散り」でも、書き方と根拠にしている構造が違います。以下は各メーカーの公式商品ページに書かれている内容です。
| 商品 | メーカーの記載 | 根拠にしている構造 |
|---|---|---|
| アイリスオーヤマ 上から猫トイレ PUNT-530 | 「インテリアになじむデザインで砂が飛び散りにくいトイレです。」(商品特長) | 上から出入りする形。入口サイズは約230×265mm |
| エステー ニャンとも清潔トイレ オープンタイプ | 「オープンタイプのハーフカバーは砂返し付きで、チップの飛び散りを防ぎます。」「チップも大きめで飛び散りにくくなっているので、お掃除もカンタンです。」 | 砂返し付きのハーフカバー。専用チップの粒の大きさにも言及 |
| エステー ニャンとも清潔トイレ のびのびリラックス | 「飛び散りにくい設計」「出入口はチップの飛び散りを防止する構造です。」 | 出入口の設計。出入口が2カ所のカバー設計で角から出入りできる形 |
残る2点、アイリスオーヤマ 大型猫トイレ PON-750 とネコのトイレ NE-550 は、公式商品ページに飛び散りについての記載が見つかりませんでした。記載がないことは、飛び散りやすいという意味ではありません。メーカーがその点を訴求していないため、Nekopitta の側からは判断できないという意味です。
掲載商品を公式情報で比べる
飛び散りに言及している3点について、選ぶときに関わる公表情報を並べます。飛び散りの観点だけで決めると、置き場所や消耗品で後から困ることがあるためです。
| 商品 | 本体サイズ(公式表記) | 入口 | 猫砂 |
|---|---|---|---|
| 上から猫トイレ PUNT-530 | 幅410×奥行530×高さ370mm | 入口サイズ 約230×265mm(上面) | 市販の猫砂を別に用意。目安6.5L(5cm敷きつめた場合) |
| ニャンとも清潔トイレ オープンタイプ | 約40cm×約26cm×約55cm | 入口の高さ 約13.5cm | 専用の木質チップと専用シート(チップ2.5L・シート4枚が付属) |
| ニャンとも清潔トイレ のびのびリラックス | 約75cm×約26cm×約42cm | 入口の高さ 約13.5cm。出入口は2カ所 | 専用の木質チップと専用シート(チップ4.4L・シート4枚が付属) |
3点の性格はかなり違います。上から入る形は市販の猫砂が使えて適応体重も約8kg以下と公表されていますが、上から出入りする構造なので猫が使うかどうかは置いてみないと分かりません。ニャンともの2点は入口の高さが同じ約13.5cmで、違いは幅(約40cmと約75cm)と出入口の数です。
トイレ本体以外でできる対策
足に付いて運ばれる分は、本体の構造では減りません。この部分については、Nekopitta では商品を掲載していないため、確認する観点だけを挙げます。効果の大きさを比べたデータは持っていません。
- トイレの前に敷くマット。掲載はしていませんが、メーカーが猫システムトイレ用のマットを別に販売しています
- 置き場所。壁際やコーナーに置くと、砂が広がる方向が減ることがあります
- 掃除の動線。砂をかき出したときに手が入る隙間があるかは、置く前に確認します
- 砂を入れる量。掲載商品では「6.5L(5cm敷きつめた場合)」のように目安が公表されているものがあります
猫が使えるかどうかを先に置く
飛び散り対策で構造を変えると、出入りのしかたも変わります。上から入る形、カバーのある形、出入口が限られる形は、いずれも今までのトイレとは違う動きを猫に求めます。
Nekopitta では、どの構造なら猫が受け入れるかという基準を持っていません。メーカーも、飛び散りにくい構造であることは説明していますが、どの猫でも使えるとは書いていません。切り替えるときは、前のトイレをすぐに片づけず、両方置いて様子を見る形が取りやすいです。
条件から候補を整理したいとき
飛び散り以外にも、猫の体重、多頭飼いかどうか、専用の消耗品を続けられるかといった条件が同時に効いてきます。そうした条件をまとめて整理したい場合は、猫用品診断も使えます。診断では「いま気になっていることはありますか?」の中に「砂の飛び散りが気になる」という項目があります。